もしあなたが「絶対に中を見ちゃダメだからね。」 と封筒を預けられたらどう思いますか?
どうしても中身が見たくなってしまうではないでしょうか。
このように、禁止されるとかえってその行為をやってみたくなる心理をカリギュラ効果と言います。
広告にはこのカリギュラ効果を利用したものが多くあります。
身近な例では雑誌の袋とじがそのひとつですね。中身を見ることを禁止されることでどうしてもその中を見たくなりその雑誌を購入してしまいます。
これが普通に読めるページだったら立ち読みですましてしまうかもしれませんし、そもそもそこまで見たいという欲求にもかられなかった可能性も大いにあります。
WEBサイトでの事例としては最近流行りのfacebookページがありますね。多くの企業が「いいね」を押さないと中身が見られないページが用意されていてまさに袋とじです。
かくゆう私も中身が見たくて「いいね」を押し、結果的にウォールで情報を購読することになったfacebookページがたくさんあります。これは管理者の思惑通りの行動なのでしょう。
この手法は禁止することでユーザーの欲求を喚起するものなので、欲求が満たされてしまえばそこで終わりです。しかし袋とじ目当てで買った雑誌でも買ったからには他のページも読みますし、そこからその雑誌を毎月買うようになる可能性もあります。
カリギュラ効果はユーザの懐に潜り込むには非常に効果的な手法ですが、それだけで終わらないように次の手を用意しておくことが非常に重要ですね。
ちなみにカリギュラとは過激な内容のため、一部地域で公開禁止になったアメリカ映画『カリギュラ』が語源で、公開禁止になったことで、かえって世間の話題になったことにちなんでいるそうです。